航空機の貨物ドアーがバージンブルー航空の収入を妨げる結果となるかもしれない。 オーストラリアとアメリカ間を運航するバージンブルー航空の子会社のVオーストラリア航空は、所有する一部の新しいB777-300を売却して、それらをリースバックする予定であるとしている。 
  バージンブルー航空がボーイング社にB777を発注した際に、後部の貨物ドアーを小さめのサイズにする決定を行なったことから、パレットを使用した貨物を搭載出来なくなった。 これにより、リース会社への売却の際のアピール度が少なくなっただけでなく、オーストラリア/ロサンゼル線において、旅客の需要が少ない時期に、貨物によって収入をカバーすることが困難となった。 
  B777を売却/リースバック方式に代えると、1機当たり1億ドル以上の資金が手に入る。 売却/リースバック方式は航空会社にとって数少ない手元資金を得る方法のひとつである。 しかし、Vオーストラリア航空のB777は、機内にバーが2ヶ所、ハイテクなエンターテイメントシステムなど独自の改造を行なっており、リース会社に売却する際には正当な価格を得ることが難しい。 リース会社は標準規格でない航空機は好まず、1,000万ドルをかけてリース会社が気に入る標準規格に変える必要がある。 少なくとも、同社が保有する3機のB777の後部貨物ドアーは標準より小さく、今から貨物パレットを搭載可能にする大きなドアーへの変更は、機体全体の構造に影響することから不可能である。 
  オーストラリアから広胴機で長距離を運航する航空会社で、後部貨物ドアーが小さいのはVオーストラリア航空とハワイアン航空など少数である。 (Source: SMH, 27/07/09 "Small cargo door restricts Virgin")