07月29日2009年 |
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自動車業界が料金値上げを非難するのは言いがかり−港湾車両荷役会社 |
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おもに自動車の荷役を行なう港湾貨物ターミナル運営会社のAustralian Amalgamated Terminals (AAT)は、自動車業界が同社の市場支配力について公正取引当局に調査することを要請していることを非難した。
連邦自動車産業会議所(FCAI)のアンドリュウ・マッケラー会長は、AATの料金が異常に高いとして、AATが事業の継続をクイーンズランド州自由競争庁やオーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)に申請していることに異議を唱えた。 マッケラー会長は、「AATは多くの台数の自動車の輸出や輸入業務を独占的に行なっている。 ブリスベンのフィシャーマン島の施設では、自動車の取り降ろし料金がこの2年間で85%増えている。 今までAATの料金、条件、条項の設定には何の交渉の余地はなかった。 以前、FCAIのメンバーがブリスベンの値上げされた料金に不満を表すと、AATは輸入車両を押収したり、船から取り降ろすことを拒否するなどの脅かしをかけてきた。 AATが取引慣行法(Trade Practices Act)に違反しているとする一部の関係者の連邦裁判所での証言もあり、自動車の輸入業者はAATの違反による損害を回収するために、法的な措置を検討する必要がある」と話した。
一方、AATのクレイグ・フォルクナーCEOは、「自動車業界や新車を購買する人たちへの悪影響はなく、AATは偏見なく効率的に業務を行なっている。 料金が高いとの批判は言いがかりである。 2009年6月30日までの過去6ヶ月間の投下資本利益率はゼロである。 ブリスベンの料金が上がったのは、おもにブリスベン港湾公社からのターミナル賃料が値上げになったからである。 ターミナルの顧客に出来るだけ負担が掛からないように、少しずつ数年にわたって値上げをしている」と反論した。 (Source: LLDCN, 28/07/09 "AAT rejects FCAI claims as "spurious" ") |
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07月29日2009年 |
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連邦政府運輸相もQLD州首相を擁護−重油流出事故清掃費用問題 |
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連邦政府は、クイーンズランド州南東部のモートン湾での270トンの重油流出事故を起した船会社に対して法的措置も辞さないとの立場を表明した。 クイーンズランド州で過去最悪の環境災害事故から5ヶ月近くなるが、未だ誰が多額の重油清掃作業の費用を支払うのかが決まっていない。
先週クイーンズランド州首相と協議を行なった事故を起した船のオーナーのスワイヤ・シッピングは、今日連邦政府のアンソニー・アルバニーズ運輸大臣に会った。 重油流出により清掃作業に掛かった費用は3,100万ドルになる。 しかし1時間に渡る運輸大臣との協議でも、誰がこの費用を負担するのかの結論は出なかった。
アルバニーズ運輸大臣は、「協議は建設的なものであって、今後対話を続けることに合意した。 連邦政府とクイーンズランド州政府はこの件に関しては一体となっている。 連邦政府もクイーンズランド州の住民も、今回の重油流出事故による清掃作業費用は負担しないことで一致している」と話した。 (Source:
ABC, 28/07/09 "Albanese backs Bligh over Moreton clean-up")
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07月29日2009年 |
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貨物パレットを搭載できないB777で問題−Vオーストラリア航空 |
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航空機の貨物ドアーがバージンブルー航空の収入を妨げる結果となるかもしれない。 オーストラリアとアメリカ間を運航するバージンブルー航空の子会社のVオーストラリア航空は、所有する一部の新しいB777-300を売却して、それらをリースバックする予定であるとしている。
バージンブルー航空がボーイング社にB777を発注した際に、後部の貨物ドアーを小さめのサイズにする決定を行なったことから、パレットを使用した貨物を搭載出来なくなった。 これにより、リース会社への売却の際のアピール度が少なくなっただけでなく、オーストラリア/ロサンゼル線において、旅客の需要が少ない時期に、貨物によって収入をカバーすることが困難となった。
B777を売却/リースバック方式に代えると、1機当たり1億ドル以上の資金が手に入る。 売却/リースバック方式は航空会社にとって数少ない手元資金を得る方法のひとつである。 しかし、Vオーストラリア航空のB777は、機内にバーが2ヶ所、ハイテクなエンターテイメントシステムなど独自の改造を行なっており、リース会社に売却する際には正当な価格を得ることが難しい。 リース会社は標準規格でない航空機は好まず、1,000万ドルをかけてリース会社が気に入る標準規格に変える必要がある。 少なくとも、同社が保有する3機のB777の後部貨物ドアーは標準より小さく、今から貨物パレットを搭載可能にする大きなドアーへの変更は、機体全体の構造に影響することから不可能である。
オーストラリアから広胴機で長距離を運航する航空会社で、後部貨物ドアーが小さいのはVオーストラリア航空とハワイアン航空など少数である。 (Source:
SMH, 27/07/09 "Small cargo door restricts Virgin")
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07月29日2009年 |
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スワイヤ社が提示した賠償金を拒否 − クイーンズランド州首相 |
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重油流出によりオーストラリアで最悪の環境被害をもたらした事故て、クイーンズランド州政府のアナ・ブライ首相は、スワイヤ・シッピング社による賠償金の提示を拒否し、スワイヤ・シッピング社の船の入港を禁止することも示唆した。 今年3月サイクロン”ハミッシュ”による悪天候により、”パシフィック・アドベンチャラー”号から31個のコンテナーが海中に落下した。 そして、その一部のコンテナーが同船の船体に穴を開け、27万リトルの重油燃料が流れ出した。 その後重油はクイーンズランド州南東部の海岸に漂着し、大規模な清掃作業が行なわれた。
スワイヤ・シッピング社の親会社であるジョン・スワイヤ アンド サンズ社のビル・ロセリー会長は報道関係者に、「7月22日のブライ首相との会議で、我々は法定責任上限の1,450万ドルを越える賠償金を提示した。 これは重油の流出による中小企業への補償も含まれている」と話した。
しかし、ブライ首相は、「スワイヤ社の賠償金額は不十分である。 クイーンズランド州政府は現在環境を守るために、船会社への課徴金の徴収や、キャセイ・パシフィック航空を含めたスワイヤ・グループ企業の排除を検討している。 率直にスワイヤが提示した金額は不十分で、重油の清掃作業には3,400万ドルのクイーンズランド州住民の税金を使って行なっており、それを返済するには長期の時間を必要とする」と話した。 (Source:
AAP, 22/07/09 " Bligh rejects spill ship company offer")
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07月22日2009年 |
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鉄製の鋳造物に144キロのコカインを隠して密輸 − 豪連邦警察 |
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144キロのコカイン密輸容疑で3人のメキシコ人が連邦警察(AFP)に逮捕され、後日、シドニー中央地方裁判所に出廷する。
この捜査は、昨年末メキシコから到着した貨物に対して税関職員による内容検査が行われた時から始まった。 シドニーの税関コンテナー検査施設で1個の重量が4トンある、鉄製のダイカスト(鋳造物)6個を税関職員が中を開け、取り出した物質からコカインの陽性反応が出た。 その後連邦警察によってこの貨物を詳しく調べた結果、約144キロ、末端価格にして3,160万ドルのコカインを発見した。 連邦警察はこの貨物の追跡を行い、2009年1月28日にシドニーのアーターモン地区に配達され、7月6日にはキャッスルヒル地区に転送された。 連邦警察はその後3ヶ所の家宅捜査を行い、3人を商業的な量の違法麻薬を所持したとして逮捕した。
この罪に対する刑罰は終身刑か最高82万5,000ドルの罰金、または両方が科せられる。 (Source:
T&L News, 14/07/09 "AUD 30 million cocaine in steel die shipment") |
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07月22日2009年 |
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スワイヤ社とQLD州首相が協議−重油流出清掃費用問題 |
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クイーンズランド州南東部の市長たちは、今年モートン湾で発生したコンテナー船からの重油流出事故の清掃費用について、クイーンズランド州のアナ・ブライ首相とスワイヤ・シッピング社との協議が今週行なわれることを歓迎した。
今年3月、スワイヤ・シッピング社が所有する”パシフィック・アドベンチャラー”号から27万リットル以上の重油がモートン島、ブライビー島、サンシャインコースト沿岸に漏れ出した。 そして、この重油の清掃作業に3,200万ドルの費用がかかったが、スワイヤ・シッピング社はオーストラリアの法律で定められている1,450万ドルしか支払わないとしている。
サンシャインコーストのボブ・アボット市長は、「市民の税金がこの清掃作業の費用に使われるべきではない。 我々はスワイヤ社の代わりに、非常に安く、効果的に、素早く海岸を清掃したのだ。 サンシャインコーストの人々がこの費用を負担することなく、スワイヤ社が支払うべきである」と話した。 ブライ首相とスワイヤ・シッピング社との協議は7月22日に行なわれる。 (Source:
ABC, 20/07/09 "Bligh prepares to meet oil spill shipping company")
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07月22日2009年 |
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船会社グループも豪州へのコンテナー運賃の値上げ |
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マースク社による北東アジアからオーストラリアへの運賃値上げに続いて、船会社のグループは、緊急に貨物運賃を値上げすることを発表した。 南アジアと東南アジアからオーストラリアへ運航する船会社グループFTA(Trade
Facilitation Agreement)に参加している各船会社は、経済状況は依然不透明で、現在の貨物運賃は運航コストをカバーしていないとしている。 船会社OOCLは、「現在の貨物運賃は長期的に見て維持できるものではなく、顧客に一定のサービス・レベルを維持するため、当社のネットーワークの活用を可能にするために、我々は貨物運賃をより持続可能なレベルまで復活させることを決定した」と語った。
これにより2009年8月1日から、一般貨物と冷蔵貨物コンテナー共に、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム、カンボジア、フィリピン、インド亜大陸、(OOCLの場合は中東からも)からオーストラリアへの貨物運賃がコンテナー(teu)当たりUS$225値上がりする。
また船会社グループUSADA(United States-Australasia Discussion Agreement)は、8月15日からアメリカの西海岸、東海岸、湾岸からオーストラリアとニュージーランドへのコンテナー運賃(一般貨物、冷蔵貨物とも)をteuはUS$175、feu はUS$350値上げすると発表した。 (Source: LLDCN, 16/07/09 "More increases on the way for Asia-Australia box rates") |
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07月22日2009年 |
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まずはシドニーの貨物市場に焦点 − デルタ航空貨物 |
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世界最大の航空会社デルタ航空の貨物部門のデルタ貨物は、シドニー/ロサンゼルス線の貨物の存在感を高めることが第一で、短期的にはオーストラリアのほかの都市からの運航は考えていないとしている。
デルタ貨物のニール・シャー副社長は、「アメリカのアトランタに拠点を置くデルタ航空にとって、シドニーは戦略的な路線であり、シドニー市場に焦点を当てる。 オーストラリア市場での我々のサービスへの関心は高まっており、競争で何が起きるか分からないが、オーストラリアのほかの都市については、時間をかけて検討する」と話した。
デルタ航空は今月の初めに、オーストラリア最大都市のシドニーにデイリーで運航を開始している。 今まで、カンタス航空が独占していたこの路線で、デルタ貨物は貨物顧客の獲得を強く望んでいる。 シャー副社長は、「デルタ貨物のロサンゼルスからシドニーへの貨物量は、シドニーからロサンゼルスよりも多く、シドニー発の貨物量は、日によっては満載の時もあるが、何もない時もある。 しかし、オーストラリア市場でデルタ・ブランドが浸透していけば、貨物量も増えていくと思う。 今は安定的な貨物の取り込みを行なっていく」と話した。 (Source:
LLDCN, 20/07/09 "Delta early focus on Sydney freight market") |
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07月22日2009年 |
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海上貨物市場に新規参入業者が増え、格安運賃を提示 |
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Peters & May Australia社のディーン・シャープレス社長は、「業界にとって厳しい時期が、知識や経験不足の貨物輸送業者を海運ロジスティック市場への参入へと推し進めている」と警告した。
同社長は、「我社はコストをカバー出来ないような他社の見積もりと闘っている。 世界のほかの国々と同様に、オーストラリアの輸入・輸出の船の数が少なくなっている。 それなのに経験が少ない貨物輸送業者が、海上貨物マーケットに参入し、割引運賃や報奨金を提示している。 我々の顧客も貨物量が減り、大事な貨物を専門性も実績もないロジスティック・プロバイダーに託すのかどうかを良く考えるべきである」と話した。
(Source: LLDCN, 17/07/09 "Peters & May warning on logistics newcomers")
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07月15日2009年 |
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船会社がオーストラリア向けのコンテナー運賃を値上げ |
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貨物量が回復する兆候がある中、北東アジアとオーストラリア間を運航する船会社が、8月1日から貨物運賃を値上げし、さらにその2週間後にもピーク・シーズン・サーチャージを導入する。
船会社のマースク社は昨日、現在の運賃は維持できるレベルでないとして、日本、韓国、ロシア、中国、香港、台湾からオーストラリアへのすべて(ドライ、リーファー)のコンテナー(teu)運賃をUS$300値上げし、8月15日からUS$250のサーチャージも導入すると発表した。 マースク社は加盟していない船会社のグループであるAADA(Asia
Australia Discussion Agreement)も、今後数週間のうちに値上げを発表するものとされている。 南行きの貨物量は、この数週間回復傾向にあるが、もちろんすべての船が貨物満載という訳ではない。 現在配船の合理化を図っている3つの船会社のグループは、現在の配船形態を元に戻すかどうかのデリケートな判断を迫られている。
このような状況の中で、マースク社はより過激な行動に出て、8月1日よりオーストラリアとアラブ首長国連邦、サウジアラビア、オーマン、クエイト、カタール、ハーレン、イラン、イラク、インド、パキスタン間のコンテナー運賃(ドライ、teu)をUS$250値上げする。 しかし、同じようなオーストラリアから東南アジア、南アジアを運航する船会社のグループのTFG(Trade
Facilitation Group)は値上げの予定はない。 マースク社はTFGのメンバーであるが、関係者によると昨年からTFGの会合には参加していない。 なお、マースク社は中東や南アジア向けのドライコンテナーのサーチャージをUS$250からUS$100に値下げする。 (Source:
LLDCN, 09/07/09 "Lines to increase Asia rates within weeks") |
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07月15日2009年 |
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港湾荷役DPワールド社がボタニー港のリース契約を15年間延長 |
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ニューサウスウェールズ州政府のネーサン・リーズ首相とジョー・トリポディ港湾・インフラ相は今日、港湾荷役業者のDP
ワールド社がボタニー港のリース契約を新しく15年間延長する契約に署名したと発表した。 DP
ワールド社は2004年に現在のリース契約が切れた後、すぐに5年間一時延長し、今回あらためて新しく長期の契約に署名した。
トリポディ港湾・インフラ相は昨年、すべての港湾荷役業者に対して、荷役業務の効率が悪かったり、約束した投資を行なわなかったりするなどの行為に対して厳格な規則を導入すると発表していた。 (Source:
LLDCN, 08/07/09 "DP World signs 15-year lease at Port Botany ") |
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07月15日2009年 |
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カンタス航空に貨物運賃カルテルで罰金支払い命令−カナダ当局 |
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カンタス航空は、貨物運賃のカルテル容疑により、カナダの自由競争審査機関から16万7,000豪ドル以上の罰金を科せられた。 これはカンタス航空の貨物部門が、2002年半ばから2006年初めにかけて、カナダ発の輸出貨物運賃を不正に操作するカルテルに参加したことを認めたことによる。 その間カンタス航空は、カナダの貨物をトラックでアメリカに輸送して、それからオーストラリアやほかの国々に空輸した。
カナダ当局は6月末に、KLM航空、エールフランス航空、マーチンエア航空に対しても、貨物運賃の不正操作を認めたとして約1,100万ドルの罰金を科している。 (Source:
ABC, 08/07/09 "Qantas fined over Canadian price fixing")
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07月15日2009年 |
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中国政府が豪産生体乳牛の輸入検疫規則を緩和 |
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中国政府が、オーストラリア産乳牛に対する輸入検疫規則の緩和に同意した。 これによりオーストラリアからの繁殖用の乳牛に関して、ウシ型結核
(Bovine Tuberculosis)の検査は必要なくなった。 またオーストラリアの家畜病原体のブルータングウイルス
(Bluetongue virus)の地域システムについても中国側は認める方向である。
農業大手のエルダーズ社の家畜マーケティングのアンドリュウ・イングル氏は、「この規制緩和により、より多くの地域の乳牛、より多くの乳牛が中国に輸出することが出来る。 今までは、ブルータングウイルスの発生地域の境界線がマリー川北100キロまでの大変古い地図を使っており、そこからは乳牛を調達できなかった。 実際にはブルータングウイルスの境界線はもっと北の方になる」と話した。 (Source:
ABC, 06/07/09 "China lightens quarantine restrictions for Australian
dairy cattle")
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07月15日2009年 |
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新しい港湾荷役業者名は8月までに発表 − シドニー・ボタニー港 |
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シドニー港湾公社は、シドニーのボタニー港にできる第3コンテナー・ターミナルの荷役業者を8月までに発表するとしている。 昨年9月の締め切りまでに13社が興味を持ち、最終的には5社が入札に参加した。
同公社のグラント・ギルフィランCEOは、ボタニー港の10億ドルをかける拡張工事は、スケジュール通り進んでおり、費用も予算内で行なわれているとしている。 しかし、ボタニー港のコンテナー取扱量は減っており、去年に比べて毎月平均5%減少している。 5月の取扱量は全体的には4.3%の減少であったものの、輸入コンテナーは約7%減少した。 ギルフィランCEOは、「コンテナー取扱量が減ったとしても、港湾拡張工事を延期することはない」と話した。
この工事では、60ヘクタールの土地を埋め立てするために780万立方メートルの土砂を掘り起こし、埠頭から1850メートル突き出た5つのバースを建設する。 長期的な計画では、この拡張工事により、今の2倍となる320万個(teu)のコンテナーを取り扱う予定にしている。 工事は2011年3月までには完了し、新しい荷役業者は2012年から業務を開始する。 (Source:
LLDCN, 10/07/09 "Third Sydney stevedore decision in August") |
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07月08日2009年 |
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郵便小包による生きたタランチュラとサソリの密輸を阻止−豪税関 |
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シドニーの国際メールセンターで、検疫検査局の職員が郵便小包の中に生きた2匹のタランチュラと2匹のサソリを発見したことで、 税関の調査員がニューサウスウェールズ州ドゥーンサイド地区の家を家宅捜査した。
6月14日に検疫検査局の職員がスウェーデンから到着した郵便小包の中から申告されていない小さな缶4個を発見した。 その中にはオーストラリアも加盟しているワシントン条約のリストに記載されている珍しい種類のタランチュラが入っていた。 後日、検疫検査局の職員、税関職員、ニューサウスウェールズ州野生動物職員がドゥーンサイドにあるこの郵便小包の受取人の家を捜索した結果、いくつかの動物を発見した。 税関職員は21歳の女を野生動物の密輸入を試みた容疑で取り調べている。
野生動物の密輸入は、環境保護および生物多様性保全に関する法律(Environmental
Protection and. Biodiversity Conservation Act 1999: EPBC Act)により、最高11万ドルの罰金か、10年間の懲役、もしくは両方科せられる。 (Source:
Australian Customs, Media Release, 26/06/09 "Mail with a sting in
its tail ")
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07月08日2009年 |
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ヒューレットパッカードとの契約を更新−CEVA ロジスティック社 |
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オーストラリアのCEVA ロジスティック社は、ニューサウスウェールズ州ライダルメイアで、ヒューレットパッカード社に代わって、納入業者への発注業務を請け負うベンダー管理在庫
(VMI:Vendor Managed Inventory)サービスの契約を更新した。
ヒューレットパッカード社は世界的なTechnology Solutions Providerで、オーストラリアでは、顧客の要望する仕様に基づいて、デスクトップ、ノートブック、ポケットなどのパソコンを組み立てている。 今回更新された契約では、CEVA
ロジスティック社は引き続き、引き取り、梱包、部品の調達、発送、部品の在庫管理などを行なっていく。 (Source:
Aircargo Asia-Pacific, 02/07/09 "HP renews CEVA handling contract") |
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07月08日2009年 |
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輸出生体羊の海上輸送中の死亡率が低下 |
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オーストラリア家畜業界は、2008年の輸出のために海上輸送された生体羊の死亡率が前年より少なかったとしている。
全国家畜輸出産業の船積実績報告書では、2008年における生体羊の輸出時の海上輸送中の死亡率は0.84%となり、2007年の0.97%より減少した。 一方、生体牛は2008年に輸出された合計86万頭の中で海上輸送中に死亡したのは0.12%で、これは2007年の0.1%より若干上回っている。 また輸出の生体ヤギについては、2008年に3,118頭が海上輸送された際の死亡率は0.51%で、2007年の0.69%より減少した。 (Source:
LLDCN, 01/07/09 "Export sheep mortality rate at sea improves ")
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07月08日2009年 |
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不正価格操作でアシアノ社とDPワールド社に罰金命令−連邦裁判所 |
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港湾荷役業者のアシアノ社(前Patrick Stevedores Holdings)とDPワールド・オーストラリア社(前P&O
Ports)は、全国の港で輸入自動車の船からの取り降ろし事業において、オーストラリアの競争法に違反したとして、それぞれ1,900万ドルの罰金を科された。
連邦裁判所のピーター・ジャコブセン判事は今朝、「両社に対する示談金として、オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)による罰金の勧告を承認した。 ACCCが示した罰金の金額は容認できる範囲で、両社に対して支払いを命じた」と話した。
これによりACCCは、2社に対する輸入自動車の港湾での取り降ろし料金の不正価格操作による競争法違反の告訴を取り下げた。 オーストラリアでの不正価格操作による罰金で最高額は、2007年のダンボール・メーカーであるビジー社の3,600万ドルで、その次は昨年のカンタス航空の2,000万ドルとなり、今回の2社はそれに次ぐものである。 (Source:
SMH, 03/07/09 "Asciano ordered to pay penalty") |
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07月08日2009年 |
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重油流出事故の清掃作業費用の全額支払いを拒否−スワイヤ社 |
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クーンズランド州政府のアナ・ブライ首相は、クイーンズランド州で最大の環境汚染事故を起した船会社を提訴する可能性を示唆した。 今年3月にモレトン湾で、サイクロンによる悪天候でコンテナー船の”パシフィック・アドベンチェラー”号から27万リットルの燃料重油が漏れ出し、モレトン島、ブリビー島、サンシャイン・コーストのビーチの清掃作業に3,400万ドルの費用がかかった。
今週香港に拠点を置くスワイヤ・シッピング社の弁護士はブライ首相に手紙を出し、国際海事条約(International Maritime Convention )で、清掃費用の上限が1,700万米ドルになっていることを理由に支払いを拒否した。
これに対しブライ首相は、事故のあと人々が一生懸命に清掃作業に従事したことを繰り返し述べ、責任逃れをするスワイヤ社を非難した。 「私はスワイヤ社対し、1,700万米ドルまでしか支払わないことに大変憤りを感じている。 現在スワイヤ社に対しどのような法的措置ができるかを検討しているが、支払いの上限を設けている国際条約が問題となる。 今回の手紙には本当に失望している。 スワイヤ社は数ヶ月前に私と連邦政府あてに、彼らが起した事故による清掃作業費用について、条約の上限以上を支払うとする手紙を出している。 しかし、今回の手紙では以前の約束を撤回して、最低限の費用しか出さないとしている。 モレトン湾の貴重な環境に大きな被害を与えたのはスワイヤ社で、我々はこの責任を追及していく」とブライ首相は語った。
しかし、スワイヤ社は全額の支払いを拒否しており声明で、「州政府と連邦政府との協議で、”双方が満足できる解決”をブライ首相に求めている。 当初スワイヤ社はオーストラリアの'法律に従い事故の清掃について責任を負うといつも言っていたが、すべての費用を支払うとは言っていない。 すべての費用はまだ判明していないが、保険会社に請求する金額には上限がある。 保険会社はすでに2,000万豪ドルの金融保証と、200万豪ドルの清掃補助金を用意している」としている。
ブライ首相は満足せず、「今回の重油流出事故で、我々はこれ以上の損害が出ている。 連邦政府と協力して、クリーンズランド州の人々の血税を絶対にこのようなことに使わないようにする。 外国から来る船に対する料金を値上げすることも考えなければならない」と憤慨した。
連邦政府のアンソニー・アルバニーズ運輸相は、「スワイヤ社は正しい行動をしなければならない。 彼らの船が原因の汚染や環境被害に対する清掃費用のすべてを支払うことを望んでいる。 すべの費用を支払わなければ、スワイヤ社の評判にかかってくる」とと話した。 (Source:
AAP, 05/07/09 "Swire won't pay all Qld oil spill costs")
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07月01日2009年 |
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自動車がなくなり過去1年間の貨物取扱量が減少 − シドニー港 |
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5月までの過去1年間のシドニー港での貨物の取扱量が、前年同期と比べて3.9%減少した。 これは、昨年11月にシドニーでの自動車の輸入がなくなり、原油の輸入量も減少したためで、これによってシドニーの港での総貨物取扱量が2,580万トンとなった。
コンテナーの取扱量は前年同期比で2%増の166万個(teu)となった。 輸入コンテナーは、機械、輸送機器、工業製品、化学製品、穀物、紙製品などが増え、0.3%増の81万4,513(teu)個となった。 輸出も15.7%増の40万7,079(teu)個となっている。 輸入コンテナーのうちの76%は東アジア、ヨーロッパ、東南アジアから到着している。
バルク貨物の輸入は、原油が減少して9%減の117万トンとなり、輸出は精製した石油の減少で41.6%減の64万トンとなった。 (Source:
LLDCN, 29/06/09 "Loss of car trade dents Sydney's trade figures") |
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07月01日2009年 |
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システムに不具合、緊急貨物は特別手配で許可 − 豪検疫検査局 |
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6月29日にオーストラリア検疫検査局(AQIS)のシステムに不具合が生じ、緊急貨物の検疫許可に関する情報が表示しなくなった。 そのため、地域のAQIS事務所では生鮮航空貨物、生体動物、活魚、植物などの緊急貨物に対して、特別措置において検疫の許可を出すことになった。 なおこの不具合は同日午後6時30分には修復された。 (Source:
AFIF, 29/06/09 "AQIS System Outage") |
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07月01日2009年 |
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フランスに貨物の総販売代理店 − カンタス航空 |
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カンタス貨物は、Aero Cargo International社をフランスでの貨物の総販売代理店に任命した。 Aero
Cargo International社は、ドイツのフランクフルトからデイリーで運航しているB
747-400の旅客機と、シンガポール経由でドイツのフランクフルト、ベルギーのリエージュから運航される週2便のB747貨物機の貨物スペースを、カンタス航空のすべてのネットワークに向けて、フランスの貨物代理店に対して販売する。 (Source:
Aircargo Asia-Pacific, 25/06/09 "Qantas Freight appoints France agent") |
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07月01日2009年 |
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アジアのエクスプレス企業3社を買収 − トール・グループ |
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オーストラリアのトール・グループは、アジアの国際エクスプレス企業3社を買収した。 買収したのは、デルテック社(香港、シンガポール、オーストラリア)、クウィックメール社(香港)、スカイネット社(香港)。
同グループのポール・リトル社長は、「これらの企業は、アジアで成長をしているエクスプレス・クーリエの当社のブランドであるトール・プライオリティーに統合される。 我々の顧客は、彼らのロジスティック・ニーズに対応する国際的なソリューションを提供するトールへの期待を増している」と話した。
トール・プライオリティー は、トール・グループのエクスプレス・パーセルとドキュメントのサービスで、オーストラリア、ニュージーランド、南太平洋諸島で展開している。 (Source:
Aircargo Asia-Pacific, 24/06/09 "Toll buys into key freight markets
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07月01日2009年 |
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有毒の化学薬品がコンテナーから漏れ出す − ブリスベン港 |
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6月24日、有毒で高い腐食性のある化学薬品が、ブリスベン港の荷役業者パトリックの埠頭にあるコンテナーから漏れ出した。 午前7時55分には、パトリックの第10埠頭に立ち入り禁止区域が設定された。
クイーンズランド州緊急対策省(Department of Emergency Services)の広報担当は、「少量の化学薬品がコンテナーから漏れ出し、3人の職員とクイーンズランド消防・救助隊(QFRS)の幹部が清掃処理作業を行なった」と話した。
この漏れ出した化学薬品の塩化第二鉄(Ferric chloride)は、飲料水や下水の処理に使われるが、濃縮した状態は強い酸で皮膚のやけどや、目の炎症の原因となる。 (Source:
Courier-Mail, 26/06/09 "Chemical spill at port")
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